松の実
滋養・栄養の多い松の実について
松の実について
種子は松カサの鱗片(りんぺん)の内側についている胚乳で、
茶色の薄皮をかぶっています。
受粉させて栽培することが難しいので高価な食材となっています。
■■栄養・薬効■■
脂肪、ミネラル、ビタミンB1、B2、B6、E、食物繊維が豊富。
脂肪は、不飽和脂肪酸なので、抗コレステロール作用があり、
動脈硬化を予防する働きがあります。
ビタミンは、美肌つくりに有効な成分。ビタミンB6は、タンパク
質を代謝するのに欠かせないもので、免疫機構を正常に維持する
のに大切な栄養素です。
ビタミンEは、抗酸化作用で老化を防ぎます。消化が大変よく、
便秘解消にも効果があります。
■■料理■■
生食はできないので、フライパンやオーブンで香ばしく炒って、
サラダ、詰め物、ソース、お菓子などに利用します。おしるこや
おかゆはヘルシー食品として有名です。
■■松の実の言い伝え■■
古来より中国では、松の実は料理やお菓子の他に薬用として用い
られています。
中国では「長生果」と呼ばれ、古い薬物書にはこう書かれています。
「七月に松の実をとり、木皮を除いてつき、卵大に丸めたものを、
日に三回、酒とともに食べると、百日で病は治り、三百日で一日に
五百里歩けるようになり、もっと長く服用すると仙人にさえなる。」