みかんを病害虫から守る
みかんの病気や害虫の種類を知り、被害を防ぎましょう。
みかんの消毒
一般的な農家の消毒を示します。
あくまで出荷用の柿ですので、家庭の庭で育てる分は
ここまで消毒をする必要はないと思います。ただ、まったく
消毒をしないのであれば、病気や害虫の被害にあう確率は高いです。
■3月
カイガラムシ、葉ダニ
対策にマシン油60倍
■5月中下旬
カイガラムシ、黒点病、
対策にスプラサイト(1500倍)、ジマンダイセン(600倍)など
■6月下旬〜7月上旬
黒点病、チャノキイロアザミウマ、葉ダニ
ジマンダイセン(600倍)、モスピラン(3000倍) 、マシン油(200倍)など
■9月上旬
黒点病
対策にジマンダイセン(600倍)
当然、地域や環境によって使う消毒の種類や割合は違って
くると思います。わからない方は地元の方やJAなどに相談
されることをお勧めします。
みかんの病害虫
●黒点病
温州ミカンの重要な病気の一つであり、ディアポルテ・シトリ
という糸状菌の寄生によっておこります。
症状は、果実に小さい黒色のやや盛り上がった病斑(びょうはん)
が点々とできる。発生がひどいときには、果実の表面全体がに黒く
なります。
病原菌が果実の中へ(ヘタ部分から)侵入すると、貯蔵中に黒褐色
になって腐敗していまします。
●葉ダニ
体が小さく見つけにくいのですが、葉について葉汁を吸いミカンの木
を枯らします。葉の裏側などによくいるため注意して見るようにしま
しょう。赤い点のようなものを見つけたらおそらく葉ダニです。
体が小さく水滴に溺れるため、散水によって個体数を減少させること
もできますが、マシン油乳剤などを散布することで駆除できます。
●カイガラムシ
カイガラムシは種類も多く、姿や習性も異なります。孵化した
幼虫には脚があって移動しますが、成虫になると脚が退化して
幹や枝に固定して生活するようになるものがほとんどです。
寄生した植物から汁を吸う為に、植物の生育が阻害されて衰弱し、
ひどい場合は枝枯れや枯死させてしまいます。
中にはすす病の発生を間接的に誘発する場合もあるので、注意が
必要です。