みかんと漢方薬
みかんの漢方薬について
陳皮(ちんぴ)について
陳皮とは成熟した蜜柑の皮を干したものです。
漢方での薬効は、消化器系の働きを健やかにします。
具体的には消化不良を改善し胃腸の調子を良くするとか
痰が多いような時に使われることが多いようです。
「六君子湯」、「補中益気湯」、「平胃散」、「二陳湯」、
「温胆湯」など沢山の漢方処方に配合されています。
皮と果肉の間の繊維状の白い部分(橘絡:きつらく)は
痰を除く作用が強いので、実際に痰を伴う咳や喘息のある方が
蜜柑を食べるときには、白い部分が付いた袋ごと食べた方が良い
そうです。
また、ミカンの皮をよく洗って(消毒薬を除いて)から陰干し
にして、袋に詰めてお風呂に入れると手軽な入浴剤になり、体が
芯から温まります
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青皮(せいひ)について
まだ青い未成熟な蜜柑の皮を干したものです。
陳皮より効能が強いといわれており、脇痛、腹のつかえ
などによく使われます。「柴胡疎肝湯」、「七味調気湯」
などに配合されます。
また、青皮の他に枳実(きじつ)といって、青い蜜柑の
まだ小さなものを砕いたり輪切りにし状態のものもよく
使われ、「大柴胡湯」、「四逆散」など多くの漢方薬に
配合されています。