松の木は松竹梅や角松と言われ大変縁起の良い木をされ、日本では大変馴染み

深い木です。この期限は中国にあるとされ、冬の寒い間松竹梅が描かれた絵を

見ながら春や夏を思い出し、冬の寒さを耐え忍んだといわれています。



松竹梅は現在、着物、布団、ふろしき、財布などに描かれて、私たちの日常生活

の至るところで見ることができます。



そんな馴染み深い松が、なぜ縁起物になったのか？　その一番の理由としては

松が常緑樹であるために冬でも緑を絶やさないことが挙げられます。常に青々

としているその姿から不老長寿の象徴と考えられたわけです。



同じように常に青さをたたえている竹や、冬に花咲く梅も縁起がいいとされて

いて、松竹梅が構成されたようです。



ただし、今のように松竹梅のうち松が一番上というのは近年になってから料理屋

で特上・上・並のかわりに松竹梅を導入したために起きた現象であって、もともと

は松竹梅に上下の関係は無かったようです。